笑顔のすてきな先生にはかなわない

近くの公園をジョギングしていて、あることを思い出しました。
5年くらい前、夕方、この公園で同じようにジョギングしていて、F先生に会ったことです。
F先生は、私に向かってニコニコと手を振ってくれたのでした。もう、「年配」と言ってもよい歳ですが、あのすてきな笑顔のままのF先生でした。

F先生とは、私が30代の頃に務めていた学校で、一緒に仕事をさせてもらいました。
同僚といっても、同じ学年を組んだことはありません。
しかし、私にとって、F先生は「笑顔のとてつもなくすてきな先生」として脳に強力にインプットされています。
F先生ににこっとされたら、もうやんちゃな子でも「イチコロ」でした。
いつも笑顔を絶やさず、というか、地の顔が笑顔なのです。F先生は、叱っていても笑顔でした。

そんなF先生だとわかると、思わず私も年甲斐もなく、手を大きく振ってしまったのです。
「お久しぶり!!」
と大きな声で呼びかけました。
F先生の隣には旦那さんと思われる人がいたので、そのまま少しスピードを上げてジョグをしながら通り過ぎたのでした。
そういえば、F先生はこの公園のそばに住まわれていることを思い出しました。

あれから、何回か転勤しましたが、どの勤務校にも、とっても笑顔がすてきな先生がいました。
その先生のことを、ひそかに私は尊敬し、この先生にはかなわないなと思っていました。
私の方が、少しばかり授業のネタをもち、子どもを上達させることは上回っていたと思います。
しかし、この先生にはかなわないと、心底思っていました。

どこいっても、笑顔のすてきな先生がいます。
F先生に出会ってから、そして、今も、そんな笑顔の持ち主になろうと、少しばかり努力をしてきました。
でも、全然、F先生にはかないません。