「バッチ処理」の誘惑に負けない

「バッチ処理」という用語をご存知でしょうか。対になっているのは、「リアルタイム処理」です。
調べてみると、“バッチ”という言葉は英語の「Batch」が語源であり、日本語では「一束、一群、一団」といった意味があるそうです。
つまりバッチ処理とは“一定量の(あるいは一定期間の)データを集め、一括処理するための処理方法”なのです。
少し前、パソコンの性能がそれほどでもなかった時代、パソコンを使う人が減った夜中にまとめて処理をしたのです。
ですが、今はパソコンの性能も上がり、同時にその場で処理できるようになりました。それが「リアルタイム処理」です。

「バッチ処理」と「リアルタイム処理」のどちらが速いかというと、もちろん、「バッチ処理」です。その場でじゃんじゃん処理した方が、速い。

このことは、学級事務・学校事務にも当てはまるのです。
テストを行ったら、職員室に持って行かず、その場で処理する。
朝、連絡帳が届いたら、その場で返事を書く。
会議で行事予定が提案されたら、その場で自分のスケジュール帳に書き写す。
アンケートは、その行事が終わったその日のうちに書いて提出する。
・・・
それを、後でまとめてやろうとするから、遅くなるのです。
「バッチ処理」の誘惑に負けないことが大切です。

モノもまとめて片づけようとすると、片付きません。
図工室のハサミが一つ教室にあったなら、今度授業で図工室を使う時にまとめて持って行こうとしてはいけません
すぐに、一つのハサミをつかんで図工室に行くのです。
良い運動になると思えばよいのです。
「バッチ処理」の誘惑に負けないことが大切です。

ぜひ、テキパキと細かな仕事をすませて、大事な仕事に時間をかけてください。