みんなで遊ぼう 先生も遊ぼう2

昨日の記事の続きです。
昨日は、みんなで遊ぶ際に、教師の役割として「ルールを守らせる」ことについて、書きました。

でも、それだけではないのです。
まだ、遊びの際に行う先生の役割があります。
それは、

弱い子、苦手な子への気遣いをする

ということです。
先生が子どもと一緒になって、ドッジボールをします。
先生がボールをとります。ナイスキャッチ!でも、自分に投げずに、
「○○ちゃん、どうぞ。思いきり投げるんだよ。」
そう声をかけて、ボールをとれない、いつも逃げ回っている子にボールを渡してあげるのdです。
どんなにおとなしい女の子でも、なんとかボールを投げてみたいと思っています。そんなささやかな願いをかなえてあげるのです。
その子がボールを投げたら、
「○○ちゃん、なかなかいいボール投げますねえ。」
などと声をかけるのです。
こんなことは、先生しかできません。

先生が、このようなことを続けていると、これまた、クラスに共通の認識が生まれてきます。
ボールをとった男の子が、「まだ投げていない人?」と声をかけて、とったボールを渡すようになるのです。
なんとも、ほほえましい光景が出現するのです。
弱い子、苦手な子にもチャンスを与えることはよいことだという共通認識が生まれたのです。

あと一つ、オマケに近いことだと思うのですが、一緒に遊ぶことで効果?があったと思うのです。
それは、

ヤンチャ君に貸しを作る

ことです。
休み時間に、学級事務などせず、一緒に校庭に出て盛り上げてくれる先生
ささっとドッジボールのラインをひいてくれて、わかりやすくしてくれる先生
中休みになったら、授業を延長せず、すぐに遊びに突入してくれる先生
雨のときは、みんなで遊ぶために体育館を借りてくれる先生
こんなことは、もしかしたら他の先生はやってくれないと、さりげなく言ってみるのです。
「貸しを作っておくよ」というようなニュアンスですね。
そうしておけば、急に、クラスで机を運んだりする仕事が来ても、だいじょうぶです。
ヤンチャ君が、貸しを返してくれるのです。
「悪いなあ。よろしくな。」と言えば、きっと「しょうがねえなあ」「またかよ」とぶつぶつ言いながらも、先頭になって働いてくれます。
学級ってそんなところもあるのです。