教科書をスラスラ音読できる大切さ

今日、若い先生向けの教え方セミナーを開催しました。国語と算数です。私は、その国語のセミナーにおいて、国語学習の基本中の基本である「音読」の講座を担当しました。

若い先生に伝えるポイントは、「『教科書をスラスラ音読で

きる』これが、国語の基礎基本である」ということです。
教科書がスラスラ読めないのに、いわゆる「読解」指導である「人物の気持ちを考えさせたり」「文章を検討させたり」しても、その子にとって意味をなさないと考えているのです。
なぜなら、「教科書がスラスラ音読できない」状態とは、
・文が、ひとまとまりの意味をもつものとして捉えられていない
・その言葉が、どんな意味なのか不明である
状態だからです。
教科書がスラスラ音諾させることによって、不明だった言葉がきちんとした意味をもって捉えられ、文がひとまとまりの意味をもつものとして捉えられてくるのです。
昔から、日本では「読書百編、意自ずから通ず」と言うじゃないですか。

では、教科書をスラスラ音読させるにはどうしたらよいのでしょうか。
方法は一つ。たくさん音読させるしかありません。
しかし、たくさん音読させるといっても、「音読カード」等を使って、宿題として家で音読させるのはよくないと考えています。
だって、「教室でできないことが、家でできるわけがない」「教室でやらないことが、家でやるはずがない」からです。

教室で、教師の指導・評価のもとに、たくさん音読させる

ことが「スラスラ音読させる」方法なのです。
ただ、たくさん音読させると言っても、一つの方法だけでは子どもは飽きてしまいますね。
いろいろな音読のバリエーションがあるからこそ、子どもは飽きずに、何度も音読をするのです。
そうすると、「スラスラ音読させる」方法は、

教室で、教師の指導・評価のもとに、いろいろなやり方で、たくさん音読させる

となります。
そう、
若い先生に身につけてほしいのは、音読の「いろいろなやり方」なのです。
音読のやり方はたくさんあって、とても楽しいです。