自由研究発表会

私は、自由研究の発表会を夏休み明けに、必ず行ってきました。
そして、その発表会は、校長先生の許可を得て、臨時の授業参観として行っていたのです。
けっこう、にぎやかにたくさんの保護者が来ていました。きっと関心が高かったのだと思います。

自由研究の発表会を授業参観としてやるかどうかは別として、発表会を行うことは子どもたちに良い学習の場になったと思います。

1つは、自由研究をしたり作品を作ったりする学習だけでなく、「発表の仕方」の学習の場になったからです。
模造紙を使って説明したり、実際に動かして説明したり、ある子は、その場で料理を作って説明したりしていました。
普通の説明だけでなく、クイズを使って説明したり、体験させたりして説明する子もいました。
紙に書かれたことを読んでいくだけでなく、パフォーマンスで説明することも学習していました。
そんないろいろな発表の仕方を、自然に学んでいたのです。

もう1つは、他の子の自由研究を見させることで、「ああ、そんな研究があったのだ」「こんなものも作れるんだ」と気づかせることができるのです。
すると、次の年、レベルアップした自由研究をやってくるようになります。
これは、自由研究の内容のバリエーションを発表会で学習したのです。
「私の自由研究はありきたりだったなあ、次は、あんなふうにやってみよう」と考えるのです。さらに、保護者が見ていれば、次の年の自由研究に熱が入ること、間違いないです。

そうそう、子どもだけでなく、教師にも、この発表会はいいことがあるのです。
それは、その場で自由研究についてのコメントを書いてしまうことです。
B6くらいの大きさのピンクの色画用紙に、赤ペンで大きくコメントを書きます。その場で、その子が工夫したり、苦労したりしたことを発表していますから、それを、さっとその紙に書けばよいのです。このコメントの紙は、作品に貼られて、そのまま掲示されます。

廊下にずらっと並んだ自由研究の作品とコメント、いやがおうにも目を引きます。