この方法で、クラス全員が「暗唱」できる 細分化のテクニック1

9月、夏休み明け、国語の教材で詩を扱うことがあります。
私は、詩の教材は、難しくごてごてと授業するよりは、シンプルに「暗唱」を中心に授業する方がよいと考えていました。
何度も何度も、詩を読み、その詩特有のリズム、抑揚を体感させることがよいと考えたからです。

私にとって、詩の教材は、 「暗唱」が必須でした。
しかし、クラスの子「全員」を「暗唱」させるために、若干のテクニックが必要でした。そのまま、詩をまるごと子どもに与えて、覚えさせようとしても、それは無理なのです。

そのために必要なテクニック、それは「細分化」です。

以下は、
光村図書の国語2年生の教科書にある詩です。

おおきくなあれ
さかた ひろお

あめの つぶつぶ
ブドウに はいれ
ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん
おもくなあれ
あまくなあれ

あめの つぶつぶ
リンゴに はいれ
ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん
おもくなあれ
あかくなあれ

この詩のことを、子ども達は大好きです。
ですから、楽しくたくさん読ませていれば、自然に覚えてしまうと思います。

しかし、意識的に「全員」に「暗唱」させるとなると、別のやり方があるのです。

まず、題名と作者名だけを覚えさせるのです。

おおきくなあれ
さかた ひろお

ここだけを、覚えさせて、一人一人チェックします。
チェックというのは、 1人1人言わせて、間違えなく言えたら、「よくできました」とか「言えました」とか「合格」とか評定してあげるのです。

短い簡単な文?ですので、ほとんどの子は1発で合格します。ですが、極度に覚えるのが苦手な子、そして、慌てていたり、おっちょこちょいの23人の子は、間違えます。
こんな子には、やり直しをさせます。もちろん、簡単ですから、すぐ合格します。

このようにして、細分化したある1つのパーツを、「全員」「暗唱」させるのです。

さて、次は、どのパーツを覚えさせましょうか?
次回に書きますから、考えてみてください。