この方法で、クラス全員が「暗唱」できる 細分化のテクニック2

題名と作者名の暗唱が終わった時点で、ここを覚えたという印を付けます。
それは、その行の1番上に、赤鉛筆で●をつけるのです。
こんな感じです。

●おおきくなあれ
さかた ひろお
この●が、だんだん増えていくのが励みになります。逆に言うと、あとどれだけがんばれば、全部暗唱できたことになるのか、わかるのです。

では、次はどこを細分化して暗唱させるのがふさわしいのでしょうか。
私は、この「おおきくなあれ」なら、いちばん印象的なリフレインである次の部分にします。

ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん

ここの部分も、題名と作者名と同じように、ここだけを、覚えさせて、一人一人チェックします。
もう簡単ですので、誉めまくって全員を合格させるのです。

こうして、

●ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん

と印をつけさせ、そして、同じように、

おもくなあれ
あまくなあれ

そして、

おもくなあれ
あかくなあれ

を、一つ一つ細分化して示して、取り組ませます。
もう、暗唱のやり方がわかってきていますから、「あまく」と「あかく」の違いも、すぐにクリアーできるはずです。

最後は、

あめの つぶつぶ
ブドウに はいれ

と、

あめの つぶつぶ
リンゴに はいれ

です。
これも、すぐに全員が暗唱できると思います。
教科書は、●でこんな感じになっています。

●おおきくなあれ
さかた ひろお

●あめの つぶつぶ
ブドウに はいれ
●ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん
●おもくなあれ
あまくなあれ

●あめの つぶつぶ
リンゴに はいれ
●ぷるん ぷるん ちゅるん
ぷるん ぷるん ちゅるん
●おもくなあれ
あかくなあれ

このようにして、細分化した小さな1つのパーツを、「全員」に「暗唱」させるのです。

細分化のやり方は、おわかりいただけたでしょうか。
小さく、小さく小分けにして食べさせることで、「完食」させるイメージですね。

さて、付け足しです。
以上のことは、無理して、1時間でやる必要はないです。2時間かけて、ゆっくり楽しみながら取り組んでいいと思います。
ぜひ、「全員」「暗唱」に取り組んでください。