通知票の保護者欄が空欄のまま、返却されたらどうしますか?

1学期、もしくは、前期の終わりに渡した通知票が、新学期になって担任のもとに戻ってきます。
その時、通知票の保護者欄が空欄のまま、返却されたらどうしますか?

私は、余計なお世話かもしれませんが、再提出を促すために、その保護者に連絡していました。
何も書かれていないのは、「無視?」しているようで、そのまま受け取るには忍びなかったからです。

保護者が「無視?」していると思ったのは、担任である私ではなく、子どもです。
1学期(前期」や休み中のお子さんのがんばりや生活に対して、何の感想もなく、何の関わりもなかったような印象をもたれてしまうと思ったのです。

誰にそんな印象をもたれてしまうか?… 続きを読む

「それ取って」「すぐに」がわからない子がいる

「それ取って」などの指示代名詞が、発達障害の子は苦手です。
「あれ、あの」、「これ、この」、「それ、その」、「さきほどの、さっきの」、「いまの」などの言葉を使った話を理解できないのです。

例えば、「それ取って」と言えば、私たちは文脈の中で「それ=ホッチキス」であり、テーブルの上にあるホッチキスをとってほしいとわかります。
しかし、発達障害の子は、こんな指示代名詞や主語のない言い回しが苦手なのです。
ですから、できるだけ具体的に言うようにします。
こんな時は「テーブルの上にあるホッチキスをとってください」と言ってみてください。

「さっきのようにやってみましょう」もわかりにくいです。… 続きを読む

最優先すべきは「クールダウン」

激しい運動をした後、バクバクしていた心臓を落ち着かせ、火照っていた筋肉を冷やします。これが「クールダウン」ですね。
でも、体だけでなく、心にもクールダウンが必要なのです。

何か、激しい心の動きがあって、心が火照って自分でも止めることができないことがあります。それを「パニック」と呼んでいます。
この「パニック」をクールダウンさせなければ、正常な判断ができません。
「パニック」になって怒り狂ったり、大声で叫んでいる子に、言い聞かせて説得しようとしても、無理です。正常な判断ができないからです。いわゆる、「聞く耳を持たない」状態です。

そんなとき、最優先すべきは「クールダウン」です。… 続きを読む