自分のことを知りたかったら、過去の自分・他と比べろ

おはようございます、渡辺喜男です。

誰に教えてもらったのかわかりませんが、調べ方の「鉄則」があります。
それは、

「自分のことを知りたかったら、過去の自分・他と比べろ」

です。

自分とは、私だったら「渡辺喜男」「教師」「日本」「神奈川県」「横浜」・・・ですね。

では、「日本の郵便」を例にして、調べ方を追ってみましょう。

日本の郵便と言うと、町の郵便局、赤いポスト、郵便配達をしている郵便局員、切手…が思い浮かぶと思います。

実は、その郵便局の中では、3つの会社が混じって存在しています。日本郵便株式会社 株式会社ゆうちょ銀行 株式会社かんぽ生命 いわゆる郵政3社です。結構わかりにくいですね。

では、郵便に限って、もっと調べていきましょう。

まず過去と比べます。

日本の郵便制度は、イギリスの「ローヤルメール」制度を手本に、明治時代初期、前島密が主導して創設されました。ちなみに、1円切手の肖像画は前島密です。

郵便制度は国営事業であり、「逓信省」という省庁が管轄していました。その逓信省が民営化されたのは、つい最近、2007年のことです。

〒のマークは、逓信省(テイシンショウ)の「テ」が元になっていることはご存知ですよね。

でも、近代的な郵便制度でなければ、もっと前の時代から通信制度がありました。そうです。「飛脚」です。

江戸時代、飛脚は馬と駆け足を交通手段としました。幕府や大名の飛脚、町人が利用した飛脚屋で、当時の日本国内における主要な通信手段でした。 とても高価で、一般庶民にはとても使えるものではなかったと言います。一部の裕福な支配層が使っていたのです。

そして、もっとさかのぼることがてきます。鎌倉飛脚もそうです。

次に、外国と比べてみましょう。

ポストの色ですが、色々です。アメリカは青、フランスは黄色、イギリスは赤…です。植民地支配の歴史もあり、各国のポストの色はその歴史に関係しています。

だいたいポストがなく郵便局に直接もっていく国もあるのです。調べると、ジャマイカなどはそうです。日本は便利ですね。

アメリカやイギリスは郵便事業を国営化しています。一方、ドイツやニュージーランドは民営化しました。そのニュージーランドは世界で初めて民営化した国で、会社が複数あり、色が違うポストが複数あるのです。私には、なかなか想像できないことです。

このように「自分のことを知りたかったら、過去の自分・他と比べろ」の「鉄則」に従って調べることで、自分のことがもっともっとわかってくるのです。

困った時は、チラッとこの鉄則のことを思い出してください。