おはようございます、渡辺喜男です。
今日も、昨日に続けて
「読む」力を測る
リーディングスキルテスト(RST)
https://www.s4e.jp/
の話題です。
RSTは、「初めて読む文章の構造を理解し、日本語の論理や一般常識を使って読み解く力」を測定します。
その測定項目の中に、「係り受けの構造を正しく認識する」なるものがあるのです。
このようなものです。
例:美しい水車小屋の乙女。
いかがですか?
この「美しい水車小屋の乙女」という言葉で、「美しい」は「水車小屋」と「乙女」のどちらに係るのかがわからなければ、文章を正しく理解したとはいえないと言うのです。
この場合は、美しいのは「乙女」です。
突っ込んでみれば、非常にデコレートされた水車小屋で、「美しい」と形容されるような水車小屋もあるかもしれません。
しかし、一般的に水車小屋はそんなに美しいものじゃないですね。
このような「係り受けの構造を正しく認識する」ことは、文章を読んで新しい知識を吸収したり、資格試験の問題文や仕事のマニュアルをきちんと理解したりするためにも必要です。
ここで思い出すのが、向山先生の実践です。
そう、
黒い目のきれいな女の子
の実践です。
子どもに、この文を簡単な絵を書かせて説明させるのです。
非常に熱中する、楽しい授業です。
この実践は、「係り受けの構造」というものがあること、その構造の認識の仕方で意味が変わってしまうことを、楽しみながらとわからせていきます。
そして、「係り受けの構造」をきちんと認識しなければ、文章が正しく認識できないということもわからせているのです。
それはともかく、楽しい授業なので、ぜひやってみてください。