もっと口を開けて、もっと息をはかないと

もっと口を開けて、もっと息をはかないと、明解な言葉になりませんよ。
そんなアドバイスを、ついついしてしまいました。

先日、若い先生がたくさん集まっているサークルに参加しました。
とても元気のいいサークルです。

教室での実践レポートを数本検討したところで、英語の模擬授業が始まりました。
まだ経験の浅い若い先生の模擬授業です。

会場は、教室のようにみんなが前を向いた形ではなく、テーブルの周りをぐるっと囲んだ形です。

私は、その先生の隣に座っていたので、しばらくは、先生のほうを見ず、目の前を見て模擬授業に参加していました。

ところが、どうも聞き取りにくい。
いかに英語力のない私でも、いかんせん、わかりません。

と、その先生の方に顔を向けて、模擬授業を受けることにしました。
一瞬でわかりました。聞き取りにくい原因が。

その先生の口は、縦に開いていないのです。
横にのみ動いていました。
これでは、刻むような明解な言葉を発することはできません。

おまけに、はく息も弱いです。
教室の一番後ろに座っている子に届く強さではないのです。

でも、ちょっと待てよ。自分の口はどうなってるんだろうか。
と、口を動かしてみると、けっこう動きます。

8月6日、7日に、滑舌が悪いと指摘され、それを直すために少しばかり発声練習をしていると報告しました。
それ以降、発声に気を付けるようにしている成果が出ている気がしました。
口が動く、動く。

そして、
「意識すれば、誰だってよくなるんだなあ」と思い、ついついアドバイスをしてしまったのでした。

もっと口を開けて、もっと息をはかないと、明解な言葉になりませんよ。