種明かしをしてはならない

ミニ講座を月に2回、平日の夜間にやっていました。
その本年度最後の回を先週に行いました。それは「子どもに大受けするマジック」という講座です。

どうも、教育の講座とは言えませんが、まあ、子ども達の前でマジックをやってみせると、教師の権威!?が少しばかり向上するのは間違いないと思うので、拙いながら講座として組み立ててみました。

さて、その講座における注意事項として、何度もくり返したのが「種明かしをしてはならない」ということです。
私は、お楽しみ会などで、子どもがマジックをやるときにも「絶対に、種明かししてはいけないよ」と言い聞かせていました。

マジックは、目の前で起こる不思議な出来事に対する感激や驚きが、楽しさの核心です。
しかし、種明かしをすることで、その楽しさの核心が失われるのです。

タネを教えてもらって感心する人は少ない。自分に当てはめて考えてみればわかります。
タネがわかったら、感心するどころか「なんだ、そんな簡単なこと」という冷淡な反応になります。
不思議な出来事に対する感激や驚きも急激は、どこかに吹き飛んでしまうのです。

でも、しつこく「教えて」という子もいるかもしれません。
そんなときは、「残念ですが、種明かしすると、マジック界では罰せられるのです。」とか言っておきましょう。… 続きを読む

卒業式にキミの校歌が完成する

2018/02/23の産経新聞、文化欄にゴスペラーズの北山陽一さんの記事が載っています。
タイトルは「中学生に校歌の授業」というものです。

私は、音楽が苦手ですので、校歌の歌唱指導なんてほとんどしたことがありません。
ただ、校歌の歌詞については指導というか、少しふれることはしました。

校歌に出てくる「富士」はどこから見たものだと思いますか。
校歌の「花」は何の種類だと思いますか。
何の匂いが「薫る」のですか
・・・

北山さんは、中学生を相手に校歌の趣意説明を次のようにしています。
いいなぁと思いました。

宮崎市の私立鵬翔中学校の生徒を対象に、「校歌」で表現された風景を解釈する授業も行った。
校歌の歌詞で描かれた場所を地図で確認したり、吹いてくる風をイメージしたり。
子供たちの生活と、歌詞の風景を合致させる作業をした。
「生徒には、キミが歌うたびに生活が歌詞に積もり、卒業するまでの6年間でキミの校歌が完成するんだよ、と伝えたかった」

6年生は、そろそろ、卒業式のために歌の練習を始めると思います。
卒業式は、キミのがんばった学校生活が積もった「キミの校歌が完成」する時だと、伝えてください。

ゴスペラーズ(Wikipedia)
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科学における「再現性」

理科の授業では、ある仮説を立て、話し合いをして、実験を行います。

これは、「科学」のあり方、そのものです。

ここで、大切なのは「再現性」です。
再現性とは、字のとおり「再び現れる性質」のことです。ある人がおこなったのと同じ実験を、別の人が、別の時に、別の場所で実験しても、再び同じ結果にならなくてはいけません。 科学的であるためには「再現性が高い」ことが、とても重要です。

スタップ細胞の信ぴょう性が欠けたのは、提示された通りに実験しても、スタップ細胞が出現しなかったからです。

よく、「○○を飲んだり、食べたりしたら、効果があった」テレビCMを見ます。例えば、「○○汁を飲んだら、健康になった」というものです。 この場合、テロップでは「個人的な感想です」と流れてしますね。

体験談の多くは、実験とは違いますので科学的根拠にはなりません。
体験談は、実験の条件が示されていないものが多く、条件が分からなければ再現できません。

でも、効果があったという人がいることで、信用してみようかな、やってみようかなと考える人がいることは確かです。

子どもも同じで、理科の授業で「お風呂が冷たいときに入って、お風呂をわかしていたら、上からあたたまった」という自分の体験を論拠にすることがあります。 これって、信用してみたくなります。

また、「専門家が言っていた」ことが必ずしも科学的な裏付けにはなりません。
たとえ専門家であっても、その情報が「その人1人だけが主張していること」であったり、論文がなかったり、再現性が確認されていない、という場合もあるからです。

理科の授業で、お父さんが言ってたとか、塾の先生が言ってたと子どもが言うことがあります。
いやな感じがしますが、大人という権威がありますので、少しは信用されます。

こういう「個人的な体験」「専門家の意見」も、理科の話し合いで出てきます。
その時を捉えて、実際に実験する大切さや「科学における再現性」についても、教えてほしいと思います。… 続きを読む