「ユーシュー」が刷り込まれていた

昨日に続いて、1年生のときに担任していた子達の話です。
くり返しになりますが、この子達は現在3年生、久しぶりに卒業式で会ったのです。

さて、卒業式が終わると、この子達を昨年2年生の時に担任した先生が話しかけてきました。
「渡辺先生、あの子達は、私が『優秀だね』って誉めると・・・」
と、その先生は面白そうに言うのです。
「あっ、渡辺先生だ。ユーシューって子ども達が言うの。私が『優秀』と言うたびに、あっ、渡辺先生だって言うの。ユーシューって、ずっと言ってました。」

なるほど。
私は、うれしいような、恥ずかしいような気持ちになりました。

確かに、1年生の子達を相手に、私はノートチェックをするたびに、大きく○をつけて、「ユーシュー」と言っていました。

国語では、ひらがな、漢字、そして、1年生なりに一生懸命に書いた自分の意見、みんな「ユーシュー」って○をつけていました。
算数でも、足し算や引き算の計算の答えに、みんな「ユーシュー」って○をつけていました。
連絡帳をチェックするときも、「きれいに書いたね。ユーシュー」と言って、ハンコを押していました。

「ユーシュー」は、私の「口ぐせ」だったのです。
そして、その「ユーシュー」は、1年生の子達に、知らず識らずに刷り込まれてしまったのでした。

バリエーションのない、ワンパターンな誉め言葉も有効なのかもしれないと、ふと思いました。