「語先後礼」

道徳が教科化して、様々な話題が飛び込んでくるようになりました。
2年生の道徳の教科書に出てくる「語先後礼」もそうです。

「語先後礼」読み方は「ごせんごれい」です。(「先言後礼」(せんげんごれい)という言い方もあるそうです。)
先にあいさつを言って、後で礼をする、という意味ですね。

例えば、「ありがとうございました」とあうさつを言ってから、その後で礼をするというのが一連の流れなのです。
「ありがとうございました」と言いながら同時に礼をするのではありません。

「失礼します」と言ってからお辞儀をする。
「よろしくお願いします」と言ってからお辞儀をする。
「ありがとうございました」と言ってからお辞儀をする。

「言葉が先で、お辞儀が後」、これはあいさつの基本です。

学校では、あいさつしながら礼をする(同時礼と言うそうです)ことがあります。
これは、学級での朝のあいさつのように、
・止まっている
・あいさつする相手(先生)が前にいて、相手(先生)もあいさつされることがわかっている
ので、日常のあいさつとして「同時礼」をしているのだと思います。

しかし、
本来、二つの動作を一緒にやること(つまり礼の場合は同時礼)は失礼なことなのです。
例えば、目上の人に対して歩きながらあいさつはしません。その場で止まり礼をしますが、それと同じです。

また、あいさつと同時に頭を下げてしまうと、下に向かって声を出すことになり、相手に届きにくくなります。
そして、お互いの表情も見えません。

そうは言っても、なかなかきちんとあいさつできるものではないです。(私なんて、正直ぐちゃぐちゃでした。)
ぜひ、職員室では「語先後礼」を心がけていきましょう。