勤務時間外の自動音声ガイダンス

大阪市の教育委員会が、小中学校に、勤務時間外の電話には自動音声ガイダンスで対応するよう通知しました。
民間企業や役所では、当たり前な自動音声ガイダンス。
この動きが、もっと全国に波及してほしいです。
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20180425/ddn/041/040/025000c

大阪市の教育委員会は、災害時や緊急時を除き、原則として小学校は午後6時〜午前8時、中学校は午後6時半〜午前8時の間、自動音声ガイダンスの対応にするよう、学校長に求めています。 この時間帯に学校に電話しても、自動音声が「受け付け終了」を告げ、「平日の午前8時以降におかけ直しください」と促します。
録音機能はありません。

これなら、夜7時過ぎに電話がかかってきて、「子どもが何を宿題にされたか、わからなくなったので教えてほしい」と言われ、当該教師は帰宅していて、困った困ったとオロオロしなくてすみます。 また、「団地の踊り場に中学生がいて、うるさい。なんとかしろ。」なんて、地域の方の理不尽な苦情にもつき合うこともなくなります。 そうそう、モンスターペアレントからの猛烈に長い、些細なことに対する苦情につき合わなくてよくなります。

ところが、
「保護者の急な相談に対応できなくなるとの困惑も広がっており」
とか、
「学校は子どもの生活も含めたセーフティーネットの役割を果たしており、時間で割り切れるものではない」
とかいう現状維持バイアスそのものの意見を表明する校長先生もいるのです。

もちろん、これまでやってきたやり方を変えるのですから、短期的には若干の問題や不満・不安が生ずると思います。

しかし、長期的にみて、日本全体としてみて、「労働時間を短くする」ことが私たちの幸せを向上させるのですから、そちらを目指すべきです。

きっと、たくさん、よいことが起こります。

ぜひ、この大阪市教委の取り組みを、たくさんの地域で広げてもらいたいです。
できれば、午後6時ではなく、勤務時間終了の午後5時で自動音声ガイダンスを。