「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」に到着

6500万年前、地球上に君臨していた恐竜を滅んだのは、宇宙から飛来した小惑星がメキシコのユカタン半島に衝突したことが原因だったと言われています。 その小惑星は、地球と同様に太陽の周りを回っている地球近傍小惑星と呼ばれる小惑星です。
2018/06/27、小惑星探査機「はやぶさ2」が到着した小惑星「リュウグウ」は、まさしく地球近傍小惑星なのです。

一般的に、小惑星は、火星と木星の間に散らばっているものがほとんどです。
ところが、ごく少数ですが、そこからはずれて、太陽の周りを地球と同じような軌道で、楕円を描きながら回っている小惑星があります。 それが地球近傍小惑星で、「初代はやぶさ」が到着した「イトカワ」も、今回の「はやぶさ2」が到着した「リュウグウ」もそんな小惑星なのです。

ですから、もしかしてもしかして、「イトカワ」や「リュウグウ」が今後地球にぶつかる可能性だって考えられるんです。

さて、
私が今回、小惑星「リュウグウ」に関して、1番注目していたのはその形でした。
「初代はやぶさ」が探査した小惑星「イトカワ」の形にびっくりしたからです。

星の形というと、もう頭から「球体」だと思い込んでいた私にとって、あの落花生のようなあの形は衝撃でした。(ラッコとか枝豆という人もいます) そんな形のものが宇宙にあるのかと思いました。

ですから、今度の「リュウグウ」の形はどんな形なんだろうと思っていたのです。
それが、「はやぶさ2」からの映像を見ると、最初は球体に近いと言われていたのに、なんだかそろばんの玉のような形をしていました。 これって、私には思いもよらぬ形でした。

さて、もう一つ小惑星「イトカワ」にびっくりしたのはその大きさです。
「イトカワ」の大きさはどのくらいだというと、たった直径約330メートルなのです。
そんな小さいんだと思いました。
330メートルと言うと東京タワーですよ。
東京タワーの横に、巨大な落花生があると想像するとなんだかワクワクします。
地球からはるかかなたにある、そんなに小さいものを目指して、「初代はやぶさ」が宇宙を旅していったというのはすごいなあと思います。

それで、今度の「リュウグウ」はというと900メートルです。これだって小さいです。
壮大な宇宙の中のたった900メートルです。
「リュウグウ」は、地球から約2億8000万キロも離れており、直径約900メートルの「リュウグウ」へ到着するのは、「日本から、ブラジルにある長さ6センチの的を狙う」ほどの精度が求められるそうです。 これって、すごい日本の技術です。

「はやぶさ2」は、これから数年かけて、「リュウグウ」の地表のサンプルを採集し、また地球に帰還します。
私はこんな話をすることで、理科好きの子が少しでも増えてくれたらなあと思っています。