ギャンブラーが自信満々なわけ

5月に、サークルのメンバーと、競馬をやりに行ったことをこのメルマガに書きました。
その時のことを思い出すと、競馬場にいに誰も彼もが、次に1着になる馬を当てられるという確信に満ちていたような感じがします。 みんな自信満々なのです。

私なんか、5レースやって1つも当たらなかったのですから、どうしてそんなに自信満々なのかと思います。
どう考えても、はずしてしているレースの方が多いはずなのに。

でも、自信たっぷりなのはわけがあるのだと、調べてみてわかりました。

ギャンブルの面白い特徴のひとつは、負けているにもかかわらず、勝負を続けることです。コーネル大学のトーマス・ギロビッチによると、ギャンブラーは負けを歪めて解釈しているのだそうです。 Livedoorニュース http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12491

自分に照らすと、よくわかります。
たまにレースを当てたりすると、「ほら、このやり方が正しかったろう」「俺の考えでよかったんだ。」と大きめに自分の正しさをアピールします。

逆に、残りのほとんどのはずしたレースについては、「惜しかったなー、あと2メートルだった」「見方はよかったんだけどなぁ」「馬券を買うときに、数字を間違えたんだ。間違えたのは、運がなかった」などと自分の間違えを小さくします。 この場合、負けは惜しくも逃した「勝ち」になります。
だから、みんな自信満々なのです。

こうしているうちに、記憶が入れ替わって、負けても「ほら、やっぱり。わかっていたけど買わなかった」となっていくのです。
これを「後知恵バイアス」と言います。

職場でも「後知恵バイアス」はあります。
誰かが失敗すると「だから言っただろう」と言う人いませんか。この人、きっと言っていません。
それから「そうだと思ってたよ」と言う人いませんか。これって、だったら先に言ってよ、ですね。
こんな困った人にならないようにしましょう。