「サバイバル暗唱」

暗唱を継続的にやってくると、10月、11月ともなると、それなりの数の詩や名文を子供たちが覚えている状態になります。
そんなとき、「サバイバル暗唱」という方法で、これまでの暗唱を復習?したり、暗唱に対する意欲をよみがえらせたりできます。

「サバイバル暗唱」とは、以下のやり方で行います。
1 全員起立して、教師が言った題名の詩文を声をそろえて暗唱する。
2 途中で間違ったり覚えていなかったりした子は、座っていく。
3 みんなが言い終わると、教師が次の題名だけを言う。
4 子供たちは暗唱する。
5 ここでも途中で間違えたり忘れたりした子はその時点で座る。この繰り返し。
6 いったん座ると再び立つことはできない。
7 間違えずに暗唱できた子だけが残っていく。(だから「サバイバル」)

教師は次々と題名を言っていくだけです。
しかし、この「次々と題名を言っていく」ことには、ポイントがあります。
それは、

易から難へ

なのです。
みんなが暗唱できる、やさしい詩文から始めるのです。
これなら、あっという間に座ることがありません。
そして、だんだん難しくしていきます。

座ってしまった子も、自分の席で言ってもいいことにします。
自分が座った後になってから、「これなら言えるのに・・・」という詩文が出てくる場合があるからです。
そんな場合、その子はうれしそうに座ったまま、ほかの子といっしょに暗唱しています。

子供たちは、この「サバイバル暗唱」が大好きです。
暗唱テストの時間が取れないときなど、「サバイバルやって」とせがまれることもあったくらいです。
失敗したら座る、それだけのことなのですが、そのゲーム性がおもしろいのです。

暗唱できる詩文が増えてきたら、ぜひやってみてください。

なお、この「サバイバル暗唱」は、「暗唱生き残り大会」という名の谷和樹先生の追試です。