田舎においてこそキャッシュレス化を

昨日、日本人の現金依存度が高いことを話題にしました。
これは、各国の比較データから明らかなことなのです。

現金流通量の名目国内総生産(GDP)比(2016年時点)のグラフを見てください。
日本国内で流通する現金の対GDP比率は20.0%であり、米国に比べ約2.5倍、最低のスウェーデンの約14倍となっているのです。 日本は、先進国において、突出しています。
出典 http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12941

さて、
最近のスウェーデンは、「現金が消えた国」とさえ言われています。その原因は大きく二つです。

一つは、国家の政策として、生産性向上に取り組んできたことです。
現金でやり取りをすることの無駄はかなりあるのです。

IoTやAIなどの技術の進歩とともに、なくなる仕事が盛んに紹介されています。
オックスフォード大学のオズボーン氏の示したそのリストには、
・レジ打ち
・集金人
という職業があるのです。
多くの職業が、現金でのやり取りがなくなることでなくなっていくはずです。

もう一つは、スウェーデンは現金強奪など犯罪対策としても現金を減らし、キャッシュレス化を進めてきたのです。

スウェーデンでは、すでに公共交通機関では現金は利用できません。
また、「現金お断り」の看板を掲げる店も珍しくありません。

現金を扱うことによって、
・お釣りなどの現金のストックが必要になる
・レジ打ちの間違えやお釣りのやり取りの間違えが起こる
・閉店後に現金を数えて精算が必要になる
などの手間がかかります。

また、
現金を扱うことによって、
・現金を盗難される
可能性が高まるのです。

田舎においてもキャッシュレス化を進めることで、その手間と盗難の心配からのがれ、他の生産性や利便性の向上に目を向けることができると思うのです。

中長期的に見て、キャッシュレス化の動きは進んでいきます。
その方が、生活が豊かになり、無駄が減っていくからです。
こんなことも、子供たちに教えていく必要があると、私は考えています。