「虚言癖」の子を担任したらどう対応するか。

「虚言癖」の子を担任したら、どう対応していったらよいのでしょうか。
私はそのような子を担任したことはありませんので、「虚言癖」の子を担任したサークルのメンバーの対応をもとに考えていきます。

まず虚言を減らすことに的を絞った。自分を正当化したい、見栄を張りたいときなど、とにかく嘘をついた。
したがって、正直に言えたとき、それを褒め、強く叱ることはしなかった。「正直に言った方が得だ」と実感してほしかったからだ。
ありがちなのが、「正直に言いなさい」と言って、子どもが正直に言ったら、それを教師が強く叱ってしまう、ということだ。正直に言って、損をしたから、子どもはどんどん口を噤んでしまう。

ここには、サークルのメンバーが、右往左往しながら「虚言癖」の子に実際に対応して得た大切なヒントが書かれていると思います。 ここでの、ヒントは三つ。

・嘘をつく理由を探る
・正直に言ったことを誉める
・嘘をついたことに対して厳しく叱りすぎない

少し詳しく見ていきましょう。

・正直に言ったことを誉める
これは、「望ましい行動、やってほしい行動は誉める」という原則です。
正直に言ったことが得をすることを、くり返し体験させるのです。

・嘘をついたことに対して厳しく叱りすぎないについては、
これは、「望ましくない行動、減らしたい行動は無視する・やるべきことを冷静に伝える」という原則です。
なかなか無視ばかりはできないと思いますので、短く注意するくらいでよいです。

さて、
・嘘をつく理由を探る
についてです。
なぜ、バレバレの嘘をつくのでしょう。
嘘をつくのにも、理由があるのです。

とにかく叱られるのがいやだから嘘をつく。(嘘をついてでも叱られたくないという気持ち)
苦手なことから逃げるため嘘をつく。(嘘をついてでもやりたくないという気持ち)
自分をもっと認めてほしい、誉めてほしいため嘘をつく。(コンプレックスを隠したい、認めてほしいという気持ち)
・・・

ぜひ、嘘の裏側にあるその子の気持ちをくみ取ってください。

「見栄を張りたいとき」にとにかく嘘をついた。

とサークルのメンバーは書いています。
自分をもっと認めてほしい、誉めてほしいため嘘をつく子は、ありのままの自分に自信がありません。
いわゆる、自尊感情がひどく落ちているのだと思います。

家庭にも問題があるのかもしれませんが、そんなことは言っていられません。
とにかく、努力したことを誉め、できたこと・わかることを増やしていくことが、自尊感情を高める道です。

がんばっていきましょう。