むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、

あけましておめでとうございます。
今年も、渡辺喜男のメールマガジンをよろしくお願いします。

さて、
私が30代・40代の頃、井上ひさし氏の演劇をけっこう観に行っていました。
その井上ひさし氏の名言があって、折にふれて思い出しています。

それは、

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そして、ゆかいなことはあくまでゆかいに」

というものです。
なんだか、「しりとり」のようです。

私は、小学校の教師でした。小学生は難しいことを理解はしてくれません。… 続きを読む

ホモ・サピエンスは弱かったので、助け合うことが必要だった

屈強で脳も大きかったネアンデルタール人にホモ・サピエンスが打ち勝ってきた原因について、最近では、次のようなことが定説となっています。

それは、

「ホモ・サピエンスは弱かったので、助け合うことが必要だった」

ということです。

この「助け合い」が必要だったことから、ホモ・サピエンスでは社会性が発達しました。

ネアンデルタール人は血縁の家族のみ10人程度で暮らしていました。
しかし、ホモ・サピエンスは血縁でない人たちとともに400人くらいの社会を作って暮らしていたのです。

この人数の差が、誰かが新しいアイデアや知見・道具を生み出した時、それが社会全体に広まる速さに影響を与えます。
そう、ネアンデルタール人よりもホモ・サピエンスの方が圧倒的に速かったのです。

このような「共有」「共存」関係を作る力が、ホモ・サピエンスの子孫である私たちの力であり、しだいにこの力を発揮することで、私たちは「幸せ」を感じるようになっていったのだと思います。… 続きを読む

応援すると、応援する側も元気になる

サッカーのワールドカップで、たくさんの人が日本チームを応援していました。
私も、熱く応援した一人です。

この「応援」、実は、応援された人を元気にするだけでなく、応援した自分にも効果があると言います。

それは、アメリカの心理学者ローレン・エスクレイス・ウィンクラー氏による実験で導かれたものです。

それは、求職中の人が同じ立場にある人にアドバイスする側になったとき、68%の人がアドバイスをもらったときよりも、意欲がわいたという結果になったことです。

なぜ、アドバイスする側になると、やる気が出てくるのでしょうか。

いろいろな説があるのでしょうが、アドバイスする側になることで、自分もしっかりしなくてはいけないという気持ちになるからだと思います。

ですから、日本チームを応援することで、応援する自分もしっかりしなくてはいけないという気持ちになるという説明になります。

よく、「がんばっている日本チームに勇気をもらった」という声を聞きますが、それは「応援したからこそ」、自分もしっかりしなくちゃと思って、勇気をもてたのです。

いかがでしょうか。… 続きを読む