わたし▢したわ

トマト
八百屋
新聞紙

と、並ぶと「あっ、あれだ!」という人がいると思います。
そうです。

とまと
やおや
しんぶんし

という言葉(文)は、上やら読んでも、下から読んでも(逆から読んでも)同じ読み方をします。
こういう言葉(文)を、「回文」と言います。
子どもは(いや大人も、いや日本人は)「回文」が大好きです。
私は、小学校の国語の授業のジャンルに「読む・書く」に加えて、「言葉遊び」というジャンルを加えてもよいと思っています。
それだけ、楽しいのです。

私は、国語の授業で少しばかり時間があまると、回文の授業をします。
以下の文を子ども達に示します。

しんぶんし
きくのくさ
たしました
くさはなはさく
なくなよなくな
たいやきやいた

このように、上から読んでも下から読んでも同じ文を「回文」ということを押さえます。
もしくは、正進社
https://www.seishinsha.co.jp/
が教材として出している「話す聞くスキル」を使っている場合は、「回文」の部分を使用します。

次は,回文づくりです。

わたし□したわ

の文を示し、
「□にひらがな一字を入れて回文を作りなさい。」
と指示します。
始まって、すぐ、例えば、□に「は」を入れると、
わたしはしたわ
というような回文になることを例示します。
これで、もう子ども達は理解します。
ある時間の後、発表させると

わたしがしたわ

というような格助詞がまず出ます。
そして、次のような文も出てきます。

わたしたしたわ
わたしおしたわ
わたしほしたわ

これがおもしろいのです。
そのうち、

わたしさしたわ

なんて、サスペンスものなみのものにどっとわきます。
そして、やんちゃな男の子がついに言います。

わたしへしたわ