あと5回クレームが来るぞ

かつて、初任で4年生に配属になり、そのまま持ち上がって5年生担任となった若い女性の先生と学年を組んだことがありました。
学年の構成は、私と、その若いM先生と、中堅の女性教師のT先生の計3名でした。ちなみに、どのクラスも39名で、にぎやかそのものでした。

その若いM先生は、もちろん初めての高学年担任です。ですから、私がフォローしても、保護者から指導不足を指摘されることもありました。
5年の最初の4月、5月は、運動会の練習や委員会の発足もあり、正直、てんやわんやの状態だったと思います。
何度か、問い合わせに近い「クレーム」も受けたのです。
しかし、M先生は朗らかながらも、子ども達に毅然とした指導もできました。すぐに、クラスは落ち着いて行ったのです。… 続きを読む

教科書をスラスラ音読できる大切さ

今日、若い先生向けの教え方セミナーを開催しました。国語と算数です。私は、その国語のセミナーにおいて、国語学習の基本中の基本である「音読」の講座を担当しました。

若い先生に伝えるポイントは、「『教科書をスラスラ音読で

きる』これが、国語の基礎基本である」ということです。
教科書がスラスラ読めないのに、いわゆる「読解」指導である「人物の気持ちを考えさせたり」「文章を検討させたり」しても、その子にとって意味をなさないと考えているのです。
なぜなら、「教科書がスラスラ音読できない」状態とは、
・文が、ひとまとまりの意味をもつものとして捉えられていない
・その言葉が、どんな意味なのか不明である
状態だからです。
教科書がスラスラ音諾させることによって、不明だった言葉がきちんとした意味をもって捉えられ、文がひとまとまりの意味をもつものとして捉えられてくるのです。
昔から、日本では「読書百編、意自ずから通ず」と言うじゃないですか。… 続きを読む

教師と社会貢献活動

今から、20年以上前、日本で初めて「ボランティア教育」に本格的に取り組んだのは、TOSS(Teachers’ Organization of Skill Sharing)という教育団体です。
以下、HPからの引用です。https://www.toss.or.jp/aidsvolunteer

「ボランティア教育」にはじめて取り組んだのもTOSSです。
それまでにもキリスト教系の私立学校でボランティア活動(奉仕活動)をしていた学校はあります。
しかし、「授業」としてのボランティア教育はありませんでした。… 続きを読む