奈良の大仏はでかい 1

6年生の社会科で、奈良の大仏について学習します。
内容は、学習指導要領の解説によると、以下の通り。

「「大仏造営」について調べるとは,例えば,聖武天皇の発案のもとに,行基らの協 力により国家的な大事業として東大寺の大仏が造られたことを取り上げて調べ,天皇 を中心にしてつくられた新しい国家の政治が都だけでなく全国にも及んだことが分かるようにすることである。」

この「国家的な大事業」を理解させるために大切なのが、大仏がどれだけ巨大だったかを、まず、実感させることです。
しかし、高さ・長さを示した図面を子ども達に提示しても、「でっかいなあ」と驚き、大きさを実感することはないでしょう。

この「でっかいなあ」と実感させる方法が、これまで工夫されてきました。
一つ目は、「鼻」を実物大で作って鼻の穴の大きさを通して、「でっかいなあ」と実感させる方法です。
実際に、東大寺の大仏殿には、大仏さんの鼻の穴と同じ大きさの、柱の穴があるのです。そして、この柱の穴をくぐり抜けると「無病息災」のご利益があると言われています。穴の大きさ は、30センチ × 37センチです。子どもなら、くぐることができます。

二つ目は、「手」を実物大で作って掌の大きさを通して、「でっかいなあ」と実感させる方法です。
大仏の手は、中指の長さ・1.08m 手のひら・1.48m です。よって、手首から指先まで・2.56mとなります。
ちなみに、手のひらの横幅は3.3mあります。
これを、新聞紙をつなぎ合わせ、手の形に切り取るのです。私は、グループごとに作らせましたので、大きな手が6つ出来上がりました。これを教室の廊下にぶら下げました。かなり異様ですが、壮観?でした。