(ついでに1 の続き)
向山洋一氏は、理科授業の「ついでに」についても語っています。
それは、理科室で理科の授業をやっている合間を使って、次の理科授業の下準備を済ませてしまうというのです。
理科の授業では、たくさんの準備物が必要ですので、事前の準備が大変です。だいたい何がどこにあるのかを知ることから始めなければなりません。時間がかかるのです。
ですが、
例えば、子どもに考えをノートに書かせているわずかな時間で、次の時間に使う200mlビーカーの置き場所を見つけ、その数を把握しておくのです。
例えば、磁石のしまってある引き出しを見つけ、そして、棒磁石・U字磁石・円形磁石などの種類とそれぞれの数を把握しておくのです。
もし、
このときに、数がなければ、すぐ発注しなくてはなりません。もし、リトマス紙がなかったら、理科の授業になりませんものね。
こんなことを、理科室にいる時にやってしまう、わざわざ、放課後に理科室に来ないでやってしまうのです。
私は、向山洋一氏に習って、理科だけでなく図工でも「ついでに」をやっていました。
図工室で図工の授業をやっている合間を使って、次の図工の単元で使うモノをさがしておくのです。
例えば、版画用のインクはあるか、何色があるのか、ローラーは何個あるのか、バレンは人数分あるか、など把握しておくのです。
例えば、小物のモールはあるか、ストローはあるか、毛糸はあるか・・・。もし、なければ、教師が用意したり、子どもに用意させたりしなくてはなりません。
そうそう、校庭での体育の時は、いつも「ついでに」石灰倉庫をのぞいていました。だって、石灰はいつなくなるかわからないのですから。