「読書感想文」を捉え直す

7月5日に「45分1テーマ講座」なるものを開催しました。これで、2回目となります。
その日のテーマは「読書感想文をどう指導するか」でした。

なぜ、このようなテーマにしたかというと、国語の授業で「読書感想文の書き方」を、ほとんど指導しないからです。なぜなら、国語のカリキュラムの中に、「読書感想文」なるものはないからです。
それなのに、夏休みの課題として「読書感想文」を子ども達に課す学校が多いので、少しばかり時間をとって指導してもらってもいいのではないかと思ったのです。

さて、何も指導しないで、読書感想文を書かせるとどんなものを書いてくるのでしょうか?それは、本の「あらすじ」をずらずら書いてくるのです。それは、下手な「本の紹介」でしかありません。
ずばり言うと、「読書感想文とは何か?」を子どもがつかんでいないのです。(これは、もちろん、先生がつかんでいないということです)
だいたい、読書の「感想」文というのが、誤解を招きます。「感想」なら、「面白い本だった」「つまらない」「感動した」でよいわけです。
でも、それでは、身も蓋もないのです。

そこで、私なりの捉え直し(言い換え)を、講座を受講した先生達に、まず、伝えることにしました。

読書感想文とは「読書を通した意見文」です。
もっと、堅苦しく言うと
「読書を通して、自分の体験や考えを振り返り、これからどうしていくか意見を述べる」ことです。

こう言うと、先生達は、うんうんと頷いてくれました。