時間調整のための花丸

昨日紹介した「花丸ヴァリエーション」は、子どもを「ほめるアイテム」です。
もちろん、教師が花丸を描きます。
しかし、「ほめるアイテム」としての花丸でなく、 「時間調整のアイテム」として、花丸を考えた人がいます。向山洋一氏です。

この花丸は、子どもが自分で描くのです。
「時間調整のアイテム」としての花丸は、このようなものです。

私には、時間調整をするために花丸を活用するという発想は、まったくなかったので、とても驚いた事を思い出します。
算数の時間、問題を早く解いてしまった子がこの花丸を描いている間に、まだ問題を解き終わっていない子は問題を解いたり、答えを写したりするのです。
こうすることで、さりげなく、それぞれの子が問題を解く終わりの時間をそろえることができます。そうすれば、次の問題にも、そろって取り組むことができるのです。
こんな個人差の埋め方を、私は知らなかったのでした。… 続きを読む

花丸バリエーション

「花丸」と聞くと、きっと「くるくるくる」の丸と「ぴょこっ、ぴょこっ」ととび出た花びらが目に浮かぶと思います。
敬老会で認知症予防脳トレをやったときに、正解に花丸で丸をつけてあげたら、80歳を越えたおばあさんが、「花丸だわ」とうれしそうにしていました。
そう、「花丸」は「特別な丸」です。だから、選りすぐりで誉められた、あのうれしい感情も同時に思い出すのだと思います。

花丸は、言ってみれば「イラスト化した丸」です。
「花丸」、その「イラスト化した丸」の中でも別格で、どこでも誰でも知っている普遍性?があります。
が、他にも「イラスト化した丸」はあるのです。… 続きを読む

触覚と味覚の知覚過敏

昨日は、発達障害の子における「聴覚と嗅覚の知覚過敏」について説明しました。
運動会の練習など、スピーカーを通して、かなり高い音量の声や音楽が流れることになります。そんな時、聴覚の知覚過敏の子には、「爆音」に聞こえているかもしれません。
ですから、せめて、短い時間で運動会練習を終わらせるようにしたいものです。

さて、
今日は、「触覚と味覚」の知覚過敏について書いていきます。

触覚の知覚過敏
触覚の知覚過敏の場合には、皮膚に触れる刺激を過剰に感じてしまいます。もちろん、不快に感じるのです。
こんな子達が苦手なものは、「ぬるぬる」「べたべた」なものです。
そう、学校にあるものとして、のりや粘土ですね。スライムもダメでしょう。… 続きを読む