聴覚と嗅覚の知覚過敏

昨日は、発達障害の子における「視覚の知覚過敏」について述べました。
もしかしたら、教室の前面をカラフルに飾りつけると、そんな子たちには、ゲームセンターにいるような感じなのかもしれません。
大人でしたら、その場を離れたり、改善を要求したりできるのでしょうが、子どもにはそんな判断力も訴求力もありませんね。
ですから、私たちが環境を整えてあげるのです。

今日は、聴覚と嗅覚の知覚過敏について述べます。

聴覚の知覚過敏
音がやけに大きく聞こえるというか、「響く」という感じだそうです。… 続きを読む

視覚の知覚過敏

「うちの火星人 5人全員発達障がいの家族を守るための取扱説明書」(平岡禎之著 光文社)という本がAmazonの「障害者」のカテゴリーで一位となっています。
えっ、火星人て何?どうして、そんな呼び方をするのでしょうか。
それは、発達障害の家族が、一般の人と感覚にあまりに開きがあり、日本人と外国人以上に違うので、自分たちの感覚を“特別な個性”として、一家で「火星人宣言」したという設定だからなのです。

さて、
本の冒頭に、マンガに描かれた彼らは、外出時、外界の刺激ストレスから身を守るために「ヘルメット」を着用していると説明されています。
確かに、発達障害の子は「知覚過敏」です。
現実には、「ヘルメット」をかぶるわけにはいきません。ですから、「知覚過敏」の元をできるだけ少なくすることで、発達障害の子が学びやすく、くらしやすい環境をつくることができるのです。… 続きを読む

「自己決定」する子どもに驚く

産経新聞の教育コラム欄である「解答乱麻」に、「TOSS」(教育技術法則化運動)代表の向山洋一氏が10月4日付で、次のように書いています。

「TOSSでは、2年連続で有志による米国の特別支援教育の現場の視察を行っている。その「ボストン公立小学校視察団」から報告が入った。
公立校の特別支援教育について、「そのすばらしさに打ちのめされた」とあった。以下がその報告である。日本の教育にとっても、さまざまな示唆に富む。」

http://www.sankei.com/life/news/171004/lif1710040014-n1.html

エビデンス(根拠)に基づいたアメリカのIEP(個別指導計画)と教育プログラムなど、非常に示唆的なものを、向山洋一氏は紹介しています。
ぜひ、多くの方に、全文を読んでいただきたいです。

さて、
私が最も驚いたのは、以下の部分です。… 続きを読む