店主が他店に食べにいかないと没落する

店主が他店に食べに行かないと、独りよがりの店になります。
独りよがりの店は、お客からの支持をなくします。
独りよがりの店は、没落していく店なのです。

私の住む地域は、神奈川大学と大きな商店街のある地域で、たくさんの飲食店があります。
そして、流行ってる店もあれば、流行らずこれから没落していくと予想される店もあるのです。
私は、少しあまのじゃくですが、流行っていない店に入ってみました。

ひなびた中華料理屋。
ひなびたというのは、入り口にある看板の色が落ちてきているからです。
私は、肉炒めあんかけ定食を頼みました。
注文を取りに来た中年の女性は、中国語なまりの日本語を話していました。
厨房の人との注文のやりとりは中国語だったので、中国人の夫婦で店をやっているのだと推理しました。

出てきた肉炒めあんかけは、甘すぎて、味がはっきりしない代物でした。
おまけに、ザーサイは二きれだけ。タマゴスープも薄すぎる味。そして、デザートの杏仁豆腐は、甘い汁の中にこれまた二きれだけでした。 これで、850円とは高い!

この店は流行らなくて当然だと思いました。

おそらく、厨房の中国人のご主人は、昔覚えた調理法・味付けに頼っていて、他店に食べに行っていません。
そして、他店の価格設定もわかっていないのです。
他店なら、もっと豪華にデザートとザーサイを出して700円くらいなのです。

住宅街にあるそば屋風の店。
「風」というのは、定食屋さんだからです。そばをメインに据えているのではなく、定食の一部にそばがあるという店でした。
本日のランチにしました。それは、普通の定食にたぬきそばがついているものでした。
注文をとりにきたのは、年配のおばさんでした。そして、厨房にも、年配のおばさんがいました。

店を見回すと、天井の蛍光灯に目がいきました。節電のために、ところどころ蛍光灯が抜かれていました。
そして、なんとなく、汚れた感じの内装でした。

さて、出てきた定食は、家庭の味を出しているものでしたが、好みかもしれませんが、主張のない薄味でした。どれを食べても同じ味です。 そして、一番いただけなかったのはそばです。ゆですぎで、腰も何もなくべっちょりしていました。
もう、アウトです。

この店の調理担当のおばさんも、他のそばやに通ったことがないのです。
たくさん通っていれば、おいしいそばの固さも自然とわかります。

内装にしても、店の明るさや目をひく調度品も、他の店に行って眺めれば、きっと目に飛び込んでくるものなのです。
他店の店構え(内装)の工夫がわかっていないのです。

店主が他店に食べに行かないと、独りよがりの店になります。
独りよがりの店は、お客からの支持をなくします。
独りよがりの店は、没落していく店なのです。

よいものをたっぷり見る・聞く・体験することが、お客さんの支持を得る店づくりのために必要です。

私は、あまりおいしくないものを食べながら、ついつい我が身を振り返っていたのでした。

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