意識的に少しアクセルを強めに踏む 羽生善治の名言

史上初の永世七冠をとり、国民栄誉賞の授与も検討されている羽生善治氏。
氏は、棋士として、勝負士として、数々の名言を残しています。

今日は、その名言のうち、「リスクテーク」と「負け・スランプ」に関する言葉を選んで紹介します。

羽生善治の名言 「リスクテーク」

「決断とリスクはワンセットである。」

「私は「どんなことでもリスクのない状態はない」と考えています。
現代は様々なリスクが定量化されているので、必要以上に数値にとらわれると臆病になってリスクが取れなくなります。
でも、リスクのない状態はないと開き直ってしまえば、リスクをとることにためらいがなくなります。」

「経験には人をリスクから遠ざけるという負の側面もあるので、その点は注意が必要です。
確実に80点取れる手ばかり指すようになると、確かに大きなミスはしなくなります。
その代わり、挑戦しなければいまいる場所より先には進めません。
時代は動いているのですから、3年もすると、確実に時代から置いていかれてしまうのです。」

「クルマでいえば、「意識的に少しアクセルを強めに踏む」ようにリスクをとるように心がけています。
経験を積むと、どんな局面でも「これさえやっておけば、無難に収まる」といったやり方を人は自然に覚えていきます。
それを避けるために、少し思い切ったことをやるのです。
ベテランは黙っていても無意識にブレーキを踏みますから、少しアクセルを強めに踏んだとしても、結果的にちょうどいいくらいのリスクをとっているといえるのです。」

私は、年度ごとに一つか二つ、新たな課題を自分に課してきました。

自分の受け持つクラスや校内分掌の課題については、ある程度「無難に収める」自信がありました。
しかし、それ以外に、一つか二つ、新たな課題を自分に課してきたのです。

そうでないと飽きちゃいます。
マンネリは「おしまい」だと考えていました。

この「渡辺喜男のメールマガジン」も「リスクテーク」の一つです。

皆さんも、リスクをとって、新たなことにチャレンジしましょう。

羽生善治の名言 「負け・スランプ」

「いいときは何事もうまくいくので、むしろ悪くなったときにどれだけ頑張れるかがその人の真価。」

「いかにして早く気持ちを切り替えるか、それが大事。
終わったら、次の対局や次の目標、あるいは次の課題について考える。」

「成果が出ないときこそ、不安がらずに、恐れずに、迷わずに一歩一歩進めるかどうかが、成長の分岐点であると考えています。」

「どんなに場数を踏んでも、動揺するときは動揺しますよ。
対局中に動揺してしまったときは、その場面でどうしたらいいかを考えることに集中します。
一番困るのは、何をやったらいいのかわからなくなってしまうことです。
逆に、気持ちがどんなに揺れていても、次の一手を選べればいいのです。
何かしら具体的な次の行動が見つかれば、それが安心にもつながります。」

人生、うまくいく時もあれば、うまくいかない時もあります。
うまくいかないときの踏ん張りが、一流と二流を分けるのですね。

・いつまでもくよくよせず、気持ちを切り替える
・確固たる軸をもって迷わない
・行動すれば、迷いが消えていく

今、スランプだという方。
悩むことも大切ですが、「十分悩んだ」と思ったら行動しましょう。
行動していれば、悩んでいるひまがなくなります。

引用先
名言DB 羽生善治
http://bit.ly/2ADZ0sI