きれいにしたところは汚せない

12月に入り、近所のゴミ収集の場所が乱れていたことがありました。

プラスチックゴミの収集の日なのに、一般ゴミを置いていった住人がいて、それが収集されずに残っていました。
横浜市はそのようなゴミは収集しません。
「分別されていません」という警告ステッカーとともにその場に置いていきます。

その収集されなかって一般ゴミを、カラスがついばんだのです。
道路一面にゴミが散乱していました。

私は、たまたまその場所を通りかかったので、このままではいけないとホウキとチリトリを持ってきました。
そして、散乱したゴミをきれいに片付けました。
全く近所迷惑だ、とんでもないやつだと思いました。

このようなことが2回ほど続きました。

収集場所に、年末年始のゴミ収集の日取りが掲示されました。
31日から3日までゴミ収集は行わないとの横浜市からの告示でした。

ところが、年末のゴミ収集の最終日である30日、ゴミ収集が終わり、収集車が去った後に、またゴミがその場所に置かれていたのです。

私は、かちんときました。
といっても、誰がやったかわかりません。
そして、このままでは、3日までにもっとゴミが置かれるいやな予感がしました。

私は、30日、ゴミ収集所にあったすべてのゴミを家に持ち帰りました。
そして、カラスネットをくるくると丸めて道路が丸見えになるようにしました。
その上で、道路をゴミ一つないようにきれいに掃いたのでした。

これで、年末年始、ゴミ収集の場所がどうなったと思いますか。

3日まで、ゴミは一つも置かれず、きれいなままだったのです。

ゴミ抑止、成功です。

ブロークンウィンドー理論(割れ窓理論)という理論があります。
http://bit.ly/2Ckbrum

「割れた窓を放置していると他の窓も割られやすくなり、割れた窓を放置せずに修理しておけば、次に窓が破られることはない」という理論です。

ゴミだらけのところにはゴミが捨てられやすく、ホコリひとつなくきれいに維持されている場所を汚すのは気が引けるのです。
きれいにしたところは汚せません。

教室もそうです。
小さなイタズラ書き、からかい、机離しなどを放置すると、いじめにつながってしまいます。
すぐに、対処しましょう。