数字を使って、社会的な事象や理科的な事象を説明しなくてはならないことがあります。
でも、子供になかなかわかってもらえません。
イメージ・量感がつかめないのです。
ですから、イメージ・量感をつかませるために、例え話をします。
よく、「東京ドーム5個分の広さ」などと説明しますね。
また、「東京タワー5個分の高さ」という言い方もあります。
でも、ピンとくる説明はなかなかできません。
広さや高さだけではありません。
確率もそうです。
しかし、百田尚樹氏の「雑談力」を読んでいたら、非常にわかりやすい例がありました。紹介します。
宝くじの一等の確率は、二百五十万分の一(2,500,000分の1)くらいです。
でも、二百五十万分の一の確率とはどれぐらいなのか、上手に説明できる人は少ないと思います。少なくとも私には説明する自信がありません。
それを百田尚樹氏は、このように説明しているのです。
百田さんは、一等に当たった宝くじ1枚を髪の毛1本としました。
そして、このように説明しています。
「人間の髪の毛は平均すると十万本くらいだそうです。つまり、二百五十万分の一という確率は、25人の人間を並べて、その中の1人の髪の毛に1本だけと当たりの髪の毛があるということになります。目を閉じて、25人の中から1人を選んで、髪の毛を1本抜いて見事に当てるなんて芸当ができるとはとても思えません。」
これってわかりやすい説明だなあと思いました。感心しました。
これから、確率の説明をするときは、この「髪の毛方式」を使うことにします。