新聞に明るい未来はない

青山繁晴氏が「新聞はオールドメディア」だと、ネット配信番組の「虎ノ門ニュース」で発言しています。
そこで、いったい何が「オールド」なのか調べてみました。

すると、「新聞の購読率」という、購読の年齢別のグラフが見つかりました。
「新聞購読率減退中、2015年では高齢者すら減る(2016年)」
http://bit.ly/2nNHqOo

そこでは、新聞購読率とは、次のように定義されています。

15分以上新聞を読んだ人の割合を意味する。
この新聞は自らが購入したものに限らず、一般紙の朝刊だけでなく夕刊、さらには業界関係紙、広報紙、そしてチラシや電子版としての新聞までをも含む。

と、非常にゆるい定義での「新聞を読んでいる人の割合」なのです。

さて、
この新聞の購読率のグラフを見て、私はかなりショックでした。

男性の購読率
10代4%
20代8%
30代10%
40代20%
50代38%
60代53%
70代以上66%

私は男性なので40代で20%、5人のうち1人しか新聞を読んでいないというのがショックでした。
私の年代では、そんなことはありません。

20代の私の息子たちは、新聞を読んでいません。ネットのニュースをもっぱら見ています。
教育サークルメンバーの20代の先生も、新聞を購読していない人ばかりです。

しかし、結婚した30代になったら自分で新聞を購読した私のように、それなりの年齢になったら、みんな新聞を購読するのかと思っていたら違うんですね。

30代で10% 10人に1人、40代でも20%とは本当に新聞は読まなくなったんだと思います。

次に、女性の購読率を見ていましょう。

女性
10代3%
20代3%
30代12%
40代24%
50代40%
60代56%
70代上54%

ほぼ、男性と同じです。
ただし、結婚前の女性と、結婚後に家庭にいる時間が多くなる女性の新聞を読む動きが、少し男性とは違います。

私は、現在の60代、70代以上の方々が、舞台からしだいに退場していくことを考えると、このまま「自然に」新聞というメディアは読まれなくなっていくと考えました。

多くの新聞は「偏向」している。
新聞というメディアの影響力を使って、人々の考えをある「偏った」方向に導こうとしているという批判があります。

しかし、10年20年たてば、このグラフからわかるように、「自然に」影響力は減少していくのです。
それも、大幅に減少していきます。

「新聞はオールドメディア」とは、古びたメディアというだけでなく、「オールドの方々が支えているメディア」ということなのです。

これからのことを考えると、
私たちは、もっとネットの情報に目を向け、そして、もっとネットに向けての発信をしていくべきです。