メロスの感じたまちの違和感

英語の勉強を、かすかに継続しています。
私の勉強方法は、12/31のメルマガで書いたように、英語のやさしい本を読むことです。
ladder series というレベルごとに単語量が異なる英語の物語本を、毎日少しずつ読んでいるのです。

今、「走れ、メロス」を読んでいます。
そう、太宰治の作品です。

読んでいて、つい教師根性が出て、「あれっ、こういうことって、あるなあ」と思いました。
その箇所は、作品の冒頭です。

(妹に花嫁の衣裳やごちそうを買いに、シラクスの市にやってきて、都の道を歩きだしたところです。)

「As Melos walked through the city,he felt something strange about the place. It was much too quiet. The sun had gone down, so it was only natural that the city was dark. But it wasn’t just that. The city looked empty and somehow sad.」

「歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている。もう既に日も落ちて、まちの暗いのは当りまえだが、けれども、なんだか、夜のせいばかりでは無く、市全体が、やけに寂しい。」

まちがひっそりしていて、やけに寂しい理由はこんな理由だからでした。

”Our king,Dioniysius-he kills people.”
“What! Why does he do that? ” Melos asked.
“He says people are planning behind his back,but nobody is.”

「王様は、人を殺します。」 
「なぜ殺すのだ。」
「悪心を抱いている、というのですが、誰もそんな、悪心を持っては居りませぬ。」

そう、教室に入ったとたん、冷たい、ピリピリした空気を感じることがあるのです。
何かしら、違和感があって居心地悪く感じます。
それは、もちろん子どもの雰囲気なのですが、そこを統治している担任の先生の雰囲気だと思います。

心に留めておきたい文章でした。