花粉症がひどいので、沖縄に逃げたい

沖縄出身の先生が、この春休みにふるさとの沖縄に帰省しました。
そうしたら、あれだけひどかった花粉症がピタッとなくなったというのです。
「よかったあ」と本当にうれしそうに言っていました。

私は、あいにく花粉症ではないので、その苦しさはわかりません。
しかし、花粉症の方の苦しさは、目の充血や鼻をクシュクシュさせるしぐさから、痛々しいほど伝わっています。
あれでは、集中できませんね。

そんな花粉症がなくなるのだったら、沖縄旅行にいったり、沖縄に移住を考える人もきっといるばずです。

では、なぜ沖縄に帰省したら、花粉症がなくなったのでしょう。
それは、そもそも、沖縄には本州とは別の木が多く、スギとヒノキがほとんどないからです。
ないから花粉は飛びません。

戦後、政府の指導で早く成長するスギを植林して、たくさんの森林資源を確保しようとしました。
しかし、沖縄はそのころアメリカの統治下にあったので、スギやヒノキの植林がほとんど行われていなかったと言います。

だいたい、スギとヒノキのような背の高い木は、台風の多い沖縄では倒れてしまいます。
沖縄では、根をしっかりと張ったガジュマルのような木が生き残るのです。
毎年、多くの台風が通過する沖縄では、そもそもスギの木が大きく成長するのは難しいのです。

花粉症で苦しむ方、薬・マスク・空気洗浄機・・・
沖縄にはそうそう行けませんから、できる手はすべて打って、花粉症を切り抜けて下さい。
新学期、がんばりましょう。