「本当によい先生の見分け方」自作プリントで授業するかどうか?

須貝 誠先生の「本当によい先生の見分け方」の4つ目は「自作プリントで授業するかどうか?」です。
これは「プリントで授業しない先生がよい先生」です。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55260

「えっ、自分で工夫してプリントを作るなんて、とても熱心でよい先生じゃないですか」と思われるかもしれません。
しかし、熱心さとプリントの出来映え・効果とは合致しないのです。
だいたいにおいて、そのプリントは子供たちを混乱させたり、非効率的だったりするのです。

須貝先生は、ご自身の経験を披露してくれています。

「教科書ってつまらない、よし教科書を使わないで教えよう、楽しい学習プリントを作って授業しよう!」と考える先生がいる。
私も、学習プリントを作っていた時代がある。勉強する内容を物語風、漫画風にして一人で学習プリントを自作した。授業中、子供達から「え−、何これ、算数なの?楽しい!」「ワハハハッ」と笑い声も聞こえた。
いよいよ、テスト。「子どもたち、よく笑っていたし、きっとよい点数に違いない」と期待しつつ、採点する。最初は、笑顔だった私の顔が曇る。○より×が多い。100点満点のテストで、平均点50〜60点ぐらいだ。どこの学校、どのクラスでやっても、結果は同じ。

教科書は何人もの先生が、何年もかけて知恵を出し合ってできる。一人の素人の先生が短時間でつくったプリントが、教科書に勝てるわけない。
以前はプリントを自作していた私も、教科書、ノートで授業するように変えた。子どもの学力は明らかに伸びる。テストで平均点が50〜60点なんてことはなくなった。平均点80点近くになってきた。

恥ずかしながら、私も算数の授業を自作プリントで行っていました。
算数の教科書を使う授業なんてつまらない授業の典型だと思っていました。
確か「四角形島の冒険シリーズ」とか「割り算筆算王国の探検シリーズ」とか名付けて、毎時間プリントを配ってやっていたのです。 「垂直光線」「平行光線」と振りをつけて、ウルトラマンのスペシウム光線のようにやらせていました。

まぁ、楽しい授業だったかもしれませんが、テストは思うようにできませんでした。他のクラスよりも得点は低かったのです。
ほどなく、私は算数プリントを作るのをやめました。
算数プリントの楽しさが「わかること・できること」とつながっていないことに気づいたからです。

教科書を使って、「わかること・できること」に焦点を絞った授業をする先生こそが、よい先生です。