脳はマルチタスクが苦手

私たちの脳は、同時に2つの情報を処理することを苦手としています。
そう、人はマルチタスクが苦手なのです。

では、ここで添付した画像をご覧ください。
どこかで見たことがある画像だと思います。
この頃、脳トレ等で使われている作業テストですね。

この画像て、漢字の色を答えてみてください。
うんうんと、少しばかりとまどってしまうと思います。

字は赤なのに、色は緑だ、どっちなんだと脳が考えこみます。

このように、漢字と色など同時に2種類の情報を処理しようとすると、脳の中で2つの情報が干渉しあって反応が遅れてしまうのです。 ちなみに、このことを、アメリカの学者ストループによって報告されたので、「ストループ効果」と呼んでいます。
Wikipedia ストループ効果  https://goo.gl/igFCEr

以上の例で、少しわかっていただけたと思いますが、同時に2つの情報を処理するマルチタスクはやめたほうがいいのです。

それは、一見、同時に2つの作業をマルチタスクしているように見えても、2つの作業を短時間で行ったり来たりしているだけだからです。

危険なのは、例えばスマホでメールチェックしながら車の運転をすることです。
これはマルチタスクできているつもりでしょうが、スマホでメールチェックしてる時は車の運転に意識は向いていないのです。
非常に危険です。

先日、マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」を話題にして、「今、必要なことを、一つずつ行う」という記事を書きました。
それは、脳科学として正しい行為なのです。

あれこれ手を出さず、「今、必要なことを、一つずつ」行っていきましょう。