女の子は「スモールステップ」、男の子は「チャレンジ精神」

男性脳と女性脳の違いは、学習の傾向(クセ)にも現れます。
それは、もう皆さんがご存知の
・女の子・ていねい・慎重
・男の子・雑・挑戦
です。

男の子の脳が、目指しているものは「狩猟」です。
狩猟は、成功よりも失敗の方が多いと考えられます。そんなに、簡単に動き回る獲物を捕らえられるものではないです。
ですから、失敗しても失敗しても何度も挑戦することが大切です。質よりも量なのです。
ですから、男の子のノ−トは汚いし、間違ってもあまり気にしない傾向があります。

一方、
女の子の脳が、目指しているものは「子育て」です。
子育ては、手間と長い時間がかかります。これは、人間の赤ちゃんは、短時間で育たないからです。
ですから、女の子のノートは、時間をかけてていねいに書かれるのできれいです。しかし、間違えを恐れる傾向があります。
子育ての失敗は、それまでの長い時間の労力を無駄にしてしまいます。

そうすると、こんな傾向の男の子・女の子に対する学習指導「戦略」が浮かんできます。

女の子は「スモールステップ」がよいです。
やさしいレベルから、少しずつ高いレベルの問題に上げていきます。
いきなり、難しい問題にチャレンジさせないで、スモールステップを刻んでいく。
そうすると、慎重で、失敗するのではと不安だった女の子はじわじわと自信をもちます。

男の子は「チャレンジ精神」がよいです。
男の子は、おそらく「狩猟」と同様、学習をゲームのように考える傾向があるからです。
ですから、その子の能力にもよりますが、やさしい問題をたくさんやるより、少し難しめの問題がいいです。
男の子の「チャレンジ精神」をくすぐるのです。

全体としては、
いつもは「ていねいにやること」にアクセントをおいて指導し、その指導基盤の上に「チャレンジすること」を時に応じて指導する戦略をとるのがよいと思います。