2018/07/19
「いつかはクラウン」というキャッチコピーを聞いたことがありませんか。
いつかは会社の中で地位を上げたくさんの給料をもらえるようになって、高級車のクラウンに乗ってみたいという憧れを表したものです。
1970年代という高度成長時代、トヨタの自動車は職階とともにイメージ販売されていました。
学校の先生にはピンとこないかもしれませんが、平社員、主任、課長、部長という職階が一般的にありました。
その職階ごとに車のイメージがあったのです。
新入社員で、少し余裕ができてきたなら、まずカローラ。
そして、少し仕事かできるようになって部下がついたら、コロナ。
さらに、チームを束ねる課長になったら、マーク2。
もっと上に行って部長になると、クラウン。
見事に、職階・ステータスとリンクした車が販売されていました。
ですから、車が好きで、マーク2に乗りたいと思っていても、自分の上司がマーク2乗っていたら気を遣ったそうです。マーク2を買うのをあきらめ、そのランクより1つ下の車を買ったのです。
それが、バブル期になってくると変わってきます。
職階ではなく、自分のライフスタイルに車を当てはめたのです。
アウトドアが好きな人たちは4WDの車
キビキビ走りたいという人たちはスポーティーな車
家族との生活を大切にしたいという人たちはワンボックスの車
街中でファッショナブルに乗りたいという人たちはおしゃれな車
という感じです。
そしてまた、バブルが崩壊した頃、車は自分の価値観をアピールするものになりました。
有名なのはプリウスです。
それまで高級車に乗っていたハリウッドスターがこぞってプリウスに乗りました。それは、環境に配慮した生き方を自分がしているというアピールでした。
今は、車を持つことを価値とみなさない、カーシェアリングという価値観を選択する人たちも増えています。
また、シニア層を中心に安全という価値観を、私のように選択する人々も増えてきていると考えています。
さて、
昔は、筆記用具において
小学生は鉛筆
中高生はシャープペンシル
大学・社会人は万年筆
というようなランク付きのイメージがあったのですが、ずんぶん薄れてしまいました。
でも、「中学生になったらシャーペン」と思っている小学生もまだまだ多いかもしれません。