学校勤務を離れてからというもの、黒板というものに、まったくお目にかかれなくなりました。
あるのは、「ホワイトボード」(白板)です。
チョークの粉が飛ばないし、粉がゴミとなって残らないし、衛生的です。
考えると、呼吸器系の病気だった子は、学校で黒板を使われていて、少しばかり気になっていたかもしれません。
しかし、どうも私はうまく使いこなせません。
まず、スルスルとすべって非常に書きにくいのです。
黒板では、チョークがぐっと引っかかって書くという感じがしましたが、ホワイトボードではそれが全く感じられません。
すべってしまって、しまりがないのです。
思い返すと、ホワイトボードにしっかりした文字が書かれているのを見たことがありません。
これは、ホワイトボードだから、しっかりと書けないのだと思います。まだまだ、ホワイトボード文化が普及していないのです。
次に、どこに行っても、ほとんどマーカーが濃くないのです。
マーフィーの法則ではないですが、「しっかり書こうと思うと、マーカーは乾いていて薄い」のです。
だいたい、急いで事務所に行って、マーカーを交換してもらうことになります。
ところが、濃い新しいマーカーだと、消すのに困るのです。さっぱりときれいに消えてくれないのです。
ほんと、悩ましいです。
最後に、ささいなことですが、マーカーは書くときにいちいちキャップを取らなくてはいけないのが気になります。
マイクを持っている場合など、マイクを一度置いてからキャップをはずして書かなくてはいけないから、リズムが崩れます。
誰か、現在の黒板とチョークの良さを兼ね備えたホワイトボードを考えてくれませんか。
と、ふと思ったのでした。
いつまで、黒板とチョークの文化は続くのでしょうか。