「シカクいアタマはシカクいまま」の感じの問題

これまで、このメルマガでたびたび話題にしてきた日能研の「シカクいアタマをマルくする」問題。
そのサイトを見ていたら、「おいおい、これは電車の中で見てもやりたくないな」と思う問題を見つけました。

それはこんな問題です。
2018年 多摩大学附属聖ヶ丘中学校入試問題より
http://supervisor-ex.com/L90494/b100/12531

(問)次のカタカナの文章を読んで、漢字とひらがなと読点を正しく用いて書き直しなさい。

イマノシャカイデハサマザマナキマリゴトヤセイドカガクギジュツヲオウヨウシタドウグヤセツビナドガオオキナヤクワリヲハタシテイマス。ソシテコレラヲリカイシツカイコナスタメノチシキガカカセマセン。キョウイクハソノクニノショウライニムケテニンゲンガシャカイセイカツヲオクルウエデヒツヨウナギノウヤチシキヲエルタメノヒジョウニタイセツナキカイナノデス。

この広告を電車の中で見て、「やってみよう」と思う人は何人いるでしょう。
「ああ疲れた。今日も一日大変だったなあ。」と仕事から帰ってくる途中でこの広告を見たら、私だったら思わず目をそむけると思います。

ちなみに、解答は以下です。

今の社会では、様々な決まり事や制度、科学技術を応用した道具や設備などが大きな役割を果たしています。
そして、これらを理解し、使いこなすための知識が欠かせません。
教育はその国の将来に向けて、人間が社会生活を送る上で必要な技能や知識を得るための非常に大切な機会なのです。

この問題を教室でやったら、確実に子供に嫌われます。

別に入試問題を責めるわけではありませんが、この問題を「シカクいアタマをマルくする」問題として選んだのはいかがかと思います。 「シカクいアタマはシカクいまま」の感じがします。