どう扱う「スポーツの世界で活躍する人物」の伝記

この頃、図書室で見られる「スポーツの世界で活躍するあこがれの人物」の伝記。
これを、国語の授業でどう扱っていきましょうか。

どのクラスにおいても、スポーツのクラブに所属している子はたくさんいます。
主なところで、

・サッカー
・バスケット
・野球
・水泳

でしょうが、他にも、

・陸上
・卓球
・スケート
・空手

をやっている子だっています。

こんなにスポーツのクラブに所属している子が多いのですから、「スポーツの世界で活躍するあこがれの人物」の伝記を選ぶ子がいて当然ですね。

ただ、「ヘレンケラー」「ナイチンゲール」「エジソン」といった「歴史に残る重要事を成し遂げ、思想・芸術・生活等に大きな影響を及ぼした人物」とは同列には扱いにくいです。

だったら、
この子達のあこがれのスポーツ選手の伝記を使って、その人物とともに、そのスポーツの魅力を紹介させたいと考えました。

「人物の生き方」
「スポーツの魅力」

これなら、スポーツを愛好する心情を育て、合わせて、スポーツを通した本への親しみをもたせることができます。

さて、
紹介する項目を、以下のように考えてみました。

?どんな人物か
?どんな(小)学生だったか
?成長のきっかけとなる
「言葉」「エピソード」「事件」
?みんなに紹介したい
「すごい!」
「見習いたい」
と思ったこと
?このスポーツの魅力の紹介

これに合わせて、サッカーの中澤佑二選手を紹介してみます。

?ドイツ、南アフリカワールドカップにおける日本代表。練習生からプロに這い上がった。
?小学六年生でサッカーを始める。高校を出ても、全くの無名の選手だった。
?「人生において『成功』は約束されていない。しかし、『成長』は約束されている。」この言葉を中澤選手は大切にしている。
?練習生時代、不器用で、ボールをまっすぐ蹴ることができず、黙々と一人最後まで残って練習していた。できるようになるまで、あきらめずに練習する姿勢を見習いたい。 ?蹴ったボールが、ゴールに一直線に吸い込まれていくと気持ちがスカッとする。
それに、仲間と力を合わせて攻めたり、守ったりするところがぼくにとってのサッカーの魅力だ。

どうでしょう。
子供たちは、けっこう力を込めて取り組む気がするのですが。