少しくらい子供たちが乱れても気にせず、給食を食べる

乱れたクラスを担任し、立て直そうと必死になってもなかなか成果が出てきません。
一方、トラブル・事件は次から次へと起こります。
それでも、とりあえず落ち着いて給食を食べ始める子供たち。
ほっと一息、げんなりしながら、こちらも一口パンを口に入れます。
「あれっ、味がしないよ。」

4月、生活・授業のルールがなかなか入らず、5月、運動会でさらに学級がガチャガチャしていた頃のことです。
ひどいなと思われる状態が続くと、給食に味がなくなります。

でも、だいじょうぶです。そんな状態はしばらくしか続きません。
以前、同じように味がしなくなったことがありました。なんだかひどく悩んでいたことがあって味がしなくなったのです。
しかし、しばらくしたら元にもどって味を感じるようになりました。
そう言えば、その時何で悩んでいたのか思い出せません。きっと、その時は大事だと思いこんでいても、大したことじゃなかったんだと思います。

ですから、言葉通り「味気ない」のですが、とにかく栄養をとるということで、食べ物を半分無理やり食べることにしました。
案の定、少しずつ心を保てるようになると、給食は普通の味になりました。

給食は、乱れたクラスにおいても、しっかり食べた方がよいです。
心身ともに疲弊した体と心は、栄養を求めています。

少しくらい、給食時間に子供たちが乱れても気にせず、給食を食べるのです。