今日のよかったを三つ紙に書き出す

教室のまじめな子を数えることで、心が落ち着いてきます。
教室を見る目が、自然とよいことを捜そうとするのです。

心が沈んだときは、世の中の見え方がネガティブになっています。
世の中を見る目が、自然とよくないことを捜そうとするのです。

これは逆にしなければなりません。
世の中の見え方をポジティブに、見る目がよいことを自然と捜そうとするように変えるのです。

ある日テレビを見ていたら、派遣切りで仕事を失ってしまった男性がインタビューを受けていました。
ほかの同じようなニュースでは「どうしていいかわからない」とか「先が見えません」というコメントが多かったので、どうせ同じようなコメントだろうと思って途中まで聞き流していたのですが、その男性の言った一言が耳に飛び込んできて、はっとしました。 (中略)
そこで彼は少し考え込むように黙り、あらためて顔を上げて、笑顔でこういったのです。
「今回の件で、今までの自分の生き方を反省することができました。僕にとっては再スタート。チャンスなんです。
実家に帰るきっかけになったし、それに・・・先は確かに見えないけれど、きっとよかったんだと思います。」
彼は、リストラというひとつの事実から「よかった」という明るい側面を見つけ、明るい方向を自分で選んで笑っていました。
見ている私も、「よかったね」と心で返事するくらい嬉しい気持ちにさせてくれました。
「人生を好転させる陽転思考」 和田裕美

ふと手に取った雑誌の特集記事で、和田裕美氏が「今日のよかったを三つ紙に書き出す」ことを勧めていました。
出来事のよい面を見つけることで、もの見方が前向きになっていくというのです。「陽転思考」といいます。

私は、勧められた通り、一日を振り返ってどんなことでもよいから、小さなよかったことをノートに三つ書き留める作業を始めました。 すると、
・自分は孤立していない
・学校の仕事以外に、よいことがたくさんある
・私は役に立っている
そんなことが、じわじわ再確認できるようなっていきました。

事実は一つ、考え方は2つです。