私たちは、なぜ嘘をつかなくなるのか

なぜ、私達は

「ブランド品」

を好ましく思うのでしょう。
なぜ、

「有名なメーカーの品」

を好ましく思うのでしょう。
なぜ、

「有名デパートでの買い物」

を好ましく思うのでしょう。
それは、

「嘘が少ない」

と思うからです。
ブランドは、これまでの

「正直、誠実」

といったよい評価の蓄積です。
また、有名メーカー、有名デパートは

「客に嘘をつくと、そのメーカーやデパート全体の利益が下がってしまう」
「嘘をつくことは損を生み出す」

のです。
どれも、くり返しますが

「正直、誠実」

が重要な価値になっています。

私たちも、同様です。

まず、私たちは幼いときに、嘘をつきます。
もしかしたら、その嘘をつくことで、一時的な利益を得ることができるかもしれません。

しかし、家族や身近な友だちとは、いつも一緒に行動し、会い続けるわけです。
すると、嘘をつかずに、正直・誠実であることの方が、いつも一緒に行動し、会い続ける関係においては、お互いに得をするということが分かってきます。

嘘をついて信頼を失うと、すぐしっぺ返しがきます。
また、お互いに信頼し合えない関係、「疑心暗鬼」な状態だと、相手は何を言うのかするのかと心理的なコストがかかります。
お互いに信頼し合える関係の方が心理的なコストがずっと少なくてすむのです。

ですから、普通は、嘘をつくことが自然と減り、止めていくのです。

ところが、嘘をつくことが「癖」になる場合があります。
「虚言癖」です。

そんな子を担任したらどうしたらいいのでしょう。
実は、サークルのメンバーに「虚言癖」の子を担任した先生がいたのです。