今日は、いきなりですが、実験からメルマガをスタートさせます。
これから、簡単な指示を出します。皆さんは、それに従ってください。
私が「スタート」と言ったら両目をつぶってもらい、次に「 ストップ」と声 をかけるまで、
「絶対にゾウのことは考えないでください」
では、始めます。私が「ストップ」と言うまで、絶対にゾウのことを考えてはいけませんよ。
それでは、はい、スタート!
「一流の指導力」 立花龍司
日本のプロ野球とアメリカのメジャーリーグでコーチングをしてきた立花氏によると、この実験をすると、9割以上の人は「ゾウのことを考えてしまう」のです。
実は、「・・するな」というネガティブな指示を出されると、「・・したくない」というイメージが脳に焼きついてしまい、つい逆の行動「・・する」をしてしまうのです。 そんな心理的なメカニズムがあります。
これを打ち消すにはどうしたらよいのでしょう。
それは、「・・する」とポジティブなことをするのです。
先の「絶対にゾウのことは考えないでください」という実験でも、プロ野球の一軍でレギュラーを獲っているような一流の選手は「ゾウのことは考えない」のです。 一流の選手は「好きなトラのことを考えていた」など、異なるものを、積極的に思い浮かべていたのです。
このことは、もう一つ実験することで、より明確になります。
私が「スタート」と言ったら、目をつぶってもらい、次に「ストップ」と言うまで、
「頭の中で好きな色をイメージしてください。」「でも、ピンクのことだけは考えてはいけません。」
この実験では、ピンクのことを考えなかった人が6〜7割にも増加します。
私達は、子供の力をより引き出すために、「・・してはダメ」というネガティブな指示を出すのではなく、「・・しよう」というポジティブな指示を出していくべきなのです。