向山洋一氏が、「日本の教育の遅れを取り戻そう」というタイトルで、産経新聞の教育コラムに記事を寄せています。
その記事の中で、向山氏は、日本の教育の優れている点と、遅れている点を列挙しています。
さて、
皆さんは、日本の教育の優れている点は何だと思いますか。
すぐに思い浮かぶのは、集団でのマナーのよさや規律正しさでしょう。
学校生活において、頻繁に「みんなでそろえて」ということが強調され、その集団性が良かれ悪しかれ、日本の教育の特徴なのですから。
それに加えて、掃除や給食が、他国にはない学校文化だということも耳にしたことがあると思います。
それにしても、清掃「指導」や給食「指導」といった「指導」は、考えてみると不思議な「指導」です。
向山氏は、以下のように、日本の教育の優れている点をあげているのです
次のような点は諸外国に勝る。
(1)教師の勤勉さ
(2)教師の技能
(3)掃除・給食などの伝統的教育
(4)集団での規律
(5)公共でのモラル
向山氏は、日本の教師のことも、他国の教師より優れていると言っているのです。
日本の教師は、非常に勤勉で熱心です。
だからこそ、長時間労働だと指摘されるのです。
また、
教師の技能も、なんだかんだ言っても、優れていると思います。
日本の教師は、非常に「些末」なことにもこだわって、工夫しようとします。
さすがに「カイゼン」の国で、誇るべきことだと思います。
ですが、これらの優れている点にあぐらをかいているわけにはいかないのです。
向山氏は、これらの日本の強さを活かしつつ、日本の教育の遅れている点を克服しなくてはならないと述べています。
明日は、日本の教育の遅れている点について、向山氏の考えを追っていきます。
日本の先生って、真面目すぎるのかもしれません。その真面目さを活用してよい所もあるし、もっとアクセントをつけて簡単にすます所もあると思うのです。
「みんなそろえて」が、いずれにせよ、優れている点と遅れている点に影響しているように
感じます。日本は、ある程度のレベルを「みんなそろえて」要求しています。
ある程度、早めに自分の分野を見極めるのも良いでは?
日本の教育の優れている点どれにも納得しました。同時に、これら優れている点の質が低下しつつもあります。優れている点を今、この時点で残していきたいです。