ADHDの子の席は一番前

ADHDの子を学習に集中させるためには、教室前面をスッキリさせるなどの「教室の環境を調整」とともに、その子の席をどこにするかがかなり重要となります。

かつて、かなり衝動性が高いADHDの子を担任したとき、始業式のときから3日ほど出席番号順の席にしていて、トラブルが頻発したことがありました。 それは、ADHDの子が前の子の背中を突ついたり、髪の毛を引っ張ったりすることから起こったトラブルだったのです。

すぐに、席替えを行い、そのADHDの子を一番前の席にしました。
すると、トラブルはピタッと起こらなくなったのです。

その子は黒板を見るよりも、前の席の子に見てしまい、気を取られてしまっていたのです。

自分の視界に入るものが気になって、学習に集中できなくなることはADHDの子にはありがちです。
ですから、視界に入るものを学習に関連するものに限定してあげるのです。

「ADHDの子の席は一番前」

これは、鉄則です。

ということは、ADHDの子が在籍するクラスのときは、「席は先生が決める」ということを4月当初に宣言しておく必要があるということです。

私は、
「教室では勉強が一番大切ですから、それぞれの子が勉強しやすいように、席は先生が決めます。」
と宣言して、1年間、ほとんど席替えをしないこともありました。

もちろん、私は席替えのバリエーションをそれなりに知っています。
しかし、それはこのクラスのときには「封印」して、なんだかんだ理屈をつけて、席替えをしなかったのです。

One thought to “ADHDの子の席は一番前”

  1. 一番前にすると、「もう逃げられない」という感じになります。そして、先生も、その子に対応してから、机間巡視するようなルーティンになっていきます。

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