低刺激・環境調整を心がけても、授業中、ADHDの子の心がどこかに行ってしまうことがあります。
「おーい、帰ってこいよ。」と注意を促すとき、どんなことに気をつけたらよいのでしょう。
私も、かつて、
「・・君」
と「音声」で注意を促していました。
「・・君、こっち、こっち」
と言うこともありました。
正直、いらついたときは、
「・・君、また、ぼーっとしてる」
と、嫌味を付け加えてしまったこともあります。
猛反省です。
そうではなく、ADHDの子に注意を促すときは、
「音声でなく、おだやかに触れることで注意を促す」
のです。
音声がなぜいけないかと言うと、他の子にそのように注意するのだと教えてしまうことになるからです。
低学年の子は、そんな「正義」を手にすると、先生がいないときでも同様に注意するようになってしまいます。
これでは、ADHDの子はいつでも注意されることになってしまって、心が落ちてしまいます。
目立つ注意のやり方はいけないのです。
注意を促すときは、その子のそばに行って、
肩を触る
のです。
これなら、他の子に気づかれずに注意できます。
肩を触ることが「おーい、帰ってこいよ。」の合図なのです。
大切なのは、このことに加えて
「今、どこをやっているかを示す」
ことです。
肩を触った後、
黒板を指差す
教科書やノートの学習している箇所に指を置く
のです。
そうすれば、その子はすぐに学習を再開することができます。
この行為は、1秒もかかりません。
肩を触って、指指すだけです。
これ、言ってしまって、ずんぶん後悔しています。さりげなく、気づかせるのがポイントですね。