「学習のやり方を身につけさせる」ために「赤鉛筆でうすく書いてなぞらせる」

私たち教師が、子供に身につけさせることは、学習の中身(学習内容)と学習のやり方(学習方法)ですね。
しかし、「やり方がよくわからない」と言って、学習に取りかかられない子がかなりいます。

こんな子たちをどうしたらよいのでしょうか。

学習のやり方を身につけさせる強力な方法の一つに、「写す」ということがあります。

例えば、算数の問題を解く場合。
教科書には問題が書いてあって、そのすぐ下には、「式」と書いてあります。
子供たちに、この教科書に書いてある式を「そっくりそのまま写す」んですよと指示します。

しかし、この簡単な「写す」ということできない子が教室にはいます。体験からするとだいたい二、三人います。

「そっくりそのまま写す」ことができないのです。

大人からしたら、先生からしたら、なんでこんな簡単なことができないのかと思われるかもしれませんが、その子にとってはそれまで「写す」という勉強したことがないのです。 勉強したことがないんですから、できません。

子供はこんな簡単なことでさえも、「教わってはじめてできるようになる」ということを、私たちは頭に入れておかなくてはなりません。

この「写す」ということを教えるのに最強な方法は、向山洋一氏が提唱した「赤鉛筆でうすく書いてあげる」という方法です。
ノートに赤鉛筆でうすく書いてあげて、「これをなぞるんだよ」と教えてるのです。
これなら、どんな子でもできますね。

そして、1回できるようになれば、「写す」ということはこういうだなとわかり、次に「写しなさい」と言われたら、同じようにできるのです。

学習のやり方を身につけさせると言ったときには、ここまで立ち戻って考えていきたいです。

「学習のやり方を身につけさせる」ために「写させる」。
「写させる」ために「赤鉛筆でうすく書いてなぞらせる」。

ですから、
「学習のやり方を身につけさせる」ために「赤鉛筆でうすく書いてなぞらせる」のです。

みんな、つながっているのです。

One thought to “「学習のやり方を身につけさせる」ために「赤鉛筆でうすく書いてなぞらせる」”

  1.  赤鉛筆でうすく書くのは、ほんとに難しかったです。でも、下手くそでも効果はあって、しっかりとなぞり、やり方を身につけていきましたよ。

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